「仏像を木から掘り起こしてるのだ」
運慶が（これまた記憶が確かでないけれど）
東大寺の南大門に立つ木造金剛力士立像を
製作している時に言う言葉。
先日知ったのだけど、運慶の大日如来像がオークションで12億で落札されたらしい。
落札者が日本人だったのでまず一安心。（たしか三越？）
だって、日本で製作され今まで日本にいた作品を
いきなり海外に出すと劣化や破損の危険が高い。
それに何より日本の誇る最高峰の彫刻家の作品をおめおめと外人に渡せるか！
という、大和魂・笑
でも、やっぱりさ、オークションで売るんじゃなくて値段は低い物かもしれない。
文化庁に委ねるべきなんじゃないかな？
せめて近くの博物館で保存管理でもいいじゃない。
寄託という形で自分の物であり国の物であるというのもいいじゃない。
公的機関は税金の無駄遣いやカラ出張など評判は悪いけど、やっぱり国は国だと思う。
守るべきものは守ってくれると思うし、沢山の人の為になると思う。
いろんな考えがあって、4億（だったけ？）の提示が飲み込めずオークションで12億。
うん、、、でもね、、、私は美術史学生だったから、博物館学生だったから。
もうちょっと考える時間はなかったのかな出品者さん。って思って。
貴重美術品をオークションでという考えにちょっと疑問も感じますが、
こういう手段がないと発掘できない作品も沢山有ることを知ってるので否定は出来ない。
小学生が最初に歴史の授業で習う美術史は運慶の東大寺南大門の金剛力士像。
日本の職人技術、美術の技術をもっと目で見て感じて学びたかったなぁ。
と、学生の時はさぼりまくっていた彫刻史の授業を今は後悔してます。
ただ、強制連行でも博物館、美術館へ行き沢山の国宝から重文さまざまな美術品の
本物を目で見た経験は唯一自慢できる私の財産です。
それにしても落札された大日如来像見たかったなぁ〜。
東京国立博物館に相方が保存されてるらしいのですが、公開するのかな〜。
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