半島を出よ (上)

2005年9月16日 読書
ISBN:434400759X 単行本 村上 龍
幻冬舎 2005/03/25 ¥1,890

好きな作家をあげよと言われたら
多分このお方を外すことは絶対ないと思う。

龍氏の世界は頭の回転力を求められる
非常に読者に知性を求める作品が多いような気がする。

今回は登場人物が多くて最初の人物一覧をチラ見しながら
読み薦めていく感じだった。

読み始めの感想は「疲れる…苦笑」
龍氏の勢いに圧され気味・苦笑
なにが何でも書いてやるっていいう意気込みが感じられます。

ホントにこの人の洞察力、人間描写、心理作戦…すごいと思う。

「愛と幻想のファシズム」の続編か?
って言われてたけどちょっと違う気がする。
冬ニやゼロよりも個々の登場人物の路線がはっきり描かれてると思うし、
どの場面をとっても「愛と〜」ほどのカリスマ性もヒーロー性もない気がする。
一人一人が平凡だからこそ出てくる親近感と恐怖感それがこの作品を
魅力的にそしてリアルと錯覚しそうになる原因かも知れない。

今の所、イシハラグループが気になるところです。
龍氏が一番イキイキと描いてる感じが文章から見えて取れる。
ちょっと…いや大分キレた感じのキャラ。好きですこういうの。

そんな感じです。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索